こうして捕虜を味方につけたシャールカーンは、まずアフリドニオス王に市民の安全を約束させた。
王は快く承諾。
安堵してからシャールカーンは再び捕虜と向き合った。
「地下都市の伝説は本当か?」
「はい。この辺りには昔から地下に居住区があるんでさぁ」
「では、地下にカイサリアの城内へ通じる道があったりするのか?」
「はい…。ありますよ。これは居住区ってより、秘密の脱出ルートです。向こうの村の教会に入口があるんでさぁ」
どうやら、教会と城が地下の道で繋がっているようだ。
「その教会に案内してもらえるか?」
「いいですよ」
それからシャールカーンは側近達を連れて村の教会を訪れた。
首都からあまり離れていないその村は無人で、ひっそりとしていた。



