砂漠の夜の幻想奇談


「そういえば、僕も聞いたことがあります」

ラテン語も得意なルステムがテオドールの言葉をフォローする。

「この辺りには巨大な地下都市が存在していると」

「本当か!?」

「信憑性は…あまり…。僕も伝説だと思っていたので…。しかし、地下都市が実在するなら、カイサリアの城に繋がる道があるかも知れません」

ルステムとテオドールの貴重な発言。

「地下都市か……」

シャールカーンは目を細めて考えた。


「……よし。ミロン、カイサリア兵の捕虜はいるか?」

「ん?いるけど、何?」

「地下都市について知りたい。詳しい人間を連れてきてくれ」

「あ~、成る程。わかった。任せて」


アフリドニオス王の陣営にすっ飛んでいくミロン。


それから一時間後、彼は北側での戦闘で捕まえたカイサリア兵の一人をシャールカーンのもとに連れてきた。