砂漠の夜の幻想奇談


「本気か…!?グズグズしてられないな。早く何か良い方法を考えないと…!」

焦るシャールカーン。

「何?姫様奪還方法?」

さして興味なさげにミロンが聞いてくる。

「ああ。救出したいが、中に入る方法が…」

「カシェルダの動きを待ってれば?」

「カシェルダが捕まっていたらどうする!」

焦りと苛立ちで、ついカッとなってしまった時だった。


「………あの…」

今まで黙っていたテオドールが口を開いた。

「本当かどうかは知りませんが、この辺りには地下に道があるとか…ないとか…」

「地下に…道?」

初めて知る情報にシャールカーンは首を傾げた。

「カッパドキア出身の僕の祖母から聞いた話です。ですが、地下に道なんて本当にあるんでしょうか?」