砂漠の夜の幻想奇談


「隊商か…。入れてくれるかな…?」

「微妙なところですな。私なら怪しい奴は入れません」

シャールカーンの呟きに対し、一つの考えとしてムスタファ将軍が意見を提示する。

「普通、籠城を決めたら何が何でも門を開けないからね。難しいか…」

王が溜息をついた時だった。


「会議中、失礼します」

「失礼しまーす」

アフリドニオス王の陣営に行っていたテオドールとミロンが戻ってきた。

「どうした?」

「アフリドニオス王からの伝言。もう攻撃始めます!以上」

皆の前でミロンが簡潔に言ってのけた。

ラテン語が聞き取れた面々は目を丸くする。

「中にサフィーアがいるのにか!?」

「姫様いるからさっさと城壁ぶっ壊そうとしてるんでしょ。うちの王様は」