「では、サフィーア王妃の存在をルームザーン王子はハルドビオス王に教えていない、ということですか?」
カンマカーンが目を丸くしてシャールカーンを見る。
「ああ、カン。その可能性がある」
「では下手に交渉して王妃様の存在を教えてしまうのは良くありませんな」
バハラマーンもシャールカーンと同じポーズで「うーむ」と唸った。
「やっぱり、あれですよ!こっそり忍び込みましょう!」
「阿呆めトルカシュ!それができればとっくにやってるわ!」
バハラマーンが自分の息子の頭をチョップする。
ギャッ!という情けない悲鳴を上げ、トルカシュは涙目で頭を押さえた。
「痛っ~!力加減を考えてくれよ!」
「ふんっ」
親子の会話を横目にルステムも意見を述べる。
「変装してはどうですか?例えば、隊商とか」



