午後の強い日差しを避けながら、王宮の広々とした庭へ出る。
ファリザード姫との楽しいひと時が終わった後、サフィーアは羊と向き合うことにした。
「サフィーア様、この子にしましょう」
ドニヤが群れの中から羊を一匹連れてくる。
そろそろ糸がなくなるので、また羊の毛を刈りたいとシャールカーンに伝えたら、以前のように羊を手配してくれた。
体調が良くなり仕事に復帰したドニヤをお供に、刈る作業を開始する。
(ううっ…ベールがうっとうしい…)
一応、後宮の外なのでベールを着用。
被り慣れていないサフィーアには、かなり鬱陶しく感じられるようだ。
始めて早々、サフィーアは自分のベールを脱いでしまった。
「まあ!サフィーア様!ベールをおつけ下さい。誰かにお顔を見られたらどうするんですか!」



