砂漠の夜の幻想奇談


しかしサフィーアはゆっくりと窓辺に追い詰められた。

「本当は王様が第一ターゲットなのですが、まず貴女様から殺して差し上げましょう」


(殺、す…!?)


驚愕し目を見開いたサフィーア。

間近に迫る暗殺者を恐怖し見つめる。


――と、そこへ。


「失礼致します、王妃様」

「カシェルダ護衛官の命により、我々が代わりの護衛を務めさせて頂きま――」


二人の宦官奴隷が入室してきた。

が、彼らがしゃべり終わるよりも早くアズィーザが動いた。


素早い対応は流石というべきか。

窓辺にいたはずの彼女は一瞬にしてターゲット二人の前に詰め寄り、妖艶に笑った。


そして、彼らの一人に抱き着き、ネットリとしたキス――。