砂漠の夜の幻想奇談



(大丈夫!?)


床に片膝をつきうずくまるカシェルダの背中を優しく撫でる。

「実は私も…あまり本調子では、ございません」


(えぇ!?)


「護衛官なのに、申し訳ございません…」


(ならカシェルダも休んでなきゃ…!)


サフィーアは近くに控えていたアズィーザを手招いた。

二人でふらふらのカシェルダを支え、長椅子に横たわらせる。


「申し訳、ございません…姫」


(謝罪はいいから、早く良くなってね)


ニッコリ笑ってカシェルダの額に手をやる。


(ん~…熱はないみたいだけど)


「姫は…大丈夫ですか?お身体に異変は…?」


(私?)


元気過ぎるくらいに元気だ。

サフィーアは首を振って何ら変わりないことを伝えた。