「トルカシュ!!」
「あ!王子っ」
シャールカーンが近寄れば、トルカシュは叫ぶのを止めて笑顔になった。
「これは一体どういうことだ?なぜ俺が王位継承権を失ったと知っている!?」
「あちゃ~、やっぱりマジで王妃様は動いたんですね…。うわー。カシェルダの予想的中かぁ…」
「カシェルダ!?カシェルダが教えたのか!?」
肩を掴み揺さ振ってくる王子にストップをかけてから、トルカシュは落ち着いて話し出した。
「数日前、カシェルダが俺らに言ったんですよ。ゾバイダ王妃様はカンマカーン王子を王にと望んでいるから絶対なんかしてくるって。で、今の状況で王子を潰す手っ取り早い方法は、王位継承権の剥奪だって予想したんです」
「カシェルダが……」
現実逃避をしたくて自分がボンヤリ過ごしていた時に、カシェルダは的確な状況判断をしていたようだ。



