言われるがまま、政務所にいた全ての人間が王宮の庭へ出た。
そこで彼らが目にした光景は、広い庭にきちんと整列して拳を振り上げる兵士達の姿だった。
「シャールカーン王子の権利を奪うなぁ!!」
「次の王になるのはシャールカーン様だ!!」
「シャールカーン王子になら、俺ら兵士は地の果てへだってついて行くぞ!!」
叫ぶ顔ぶれを良く見れば、以前の遠征にてシャールカーンが指揮した隊の兵士達であることがわかった。
「シャールカーン王子の継承権を剥奪することすなわち、我ら軍の人間を敵に回したということになりますぞ!!」
猛獣の吠え声にも似たバハラマーン将軍の大声が響く。
将軍の隣には息子トルカシュの姿もあった。
「王子を貶めんじゃねぇよ!!卑怯者ー!!」
ベーッと舌を出して見せるところが一人だけ子供っぽい。



