一角獣の盾を装着している敵の大将テオドール。
「君か」
シャールカーンは「やはり来たか」と言うようにニヤリと笑んだ。
シャールカーン対テオドールの一騎打ちが始まる。
(ああ!こんなに早く二人の一騎打ちだなんて…!)
手に汗を握るサフィーアの心情なんてお構いなしに大将同士の激突は開始された。
「はあああっ!!」
合図の角笛が鳴ってすぐ、両者の馬は大地を蹴り疾走。
そして数秒後、互いの槍と盾がぶつかり合った。
吹っ飛ばされるわけにはいかないので馬のスピードを上げさせ、相手から距離を取るべく方向を変える。
そしてまた、相手に向かって突撃するのだ。
これを繰り返すこと早数十回。
暑い日差しや熱気にやられて両者汗だくになるも、シャールカーンとテオドールが鞍から落ちそうな気配は未だなかった。



