シャールカーンが浅い眠りから意識を浮上させたのは、深夜過ぎのことだった。
「う…ん…?」
寝返りをうった拍子にクッションではない柔らかいものに腕がぶつかり、ボンヤリと目を開ける。
「っ!?」
隣にあったものを見て、シャールカーンは飛び起きた。
「女!?」
自分の横には、すやすやと眠る黒髪の少女。
「この娘、いつの間に…!」
驚きつつも三日月刀に手を伸ばす。
が、伸ばしかけて引っ込めた。
(なんて…綺麗なんだ…)
寝台に横たわる無防備な美少女に見惚れる。
(俺と同じくらい…いや、俺よりも…下手したら母上よりも美人ではないか!?)
そっと少女の頬に触れ、指先で弾力のある唇をなぞってみた。
「…柔らかい」
それに、口づけたらとっても甘そうだ。



