砂漠の夜の幻想奇談



 さて、晩餐後に客室へ戻ってきたシャールカーン達。

サフィーアは自室に引っ込んでしまったため、もう明日にならなければ会えないだろう。


(もう少し、サフィーアのドレス姿を見ていたかったな…)


あれから一曲で王様達が戻ってきてしまったため、ろくに眺める時間がなかった。

惜しかったと思いつつ、欠伸を一つ。

今日は疲れた、そろそろ寝るか。

そうシャールカーンが考えた時だった。


「トルカシュ!待ちなさい!」

「い~や~だ~!!俺は我慢できない!!」

側近のバルマキーとトルカシュが何やら揉めている。

「どうしたんだ?」

問えばトルカシュが切実な思いを強く訴えてきた。

「風呂に入りたいんです!浴場(ハンマーム)探しましょうよ~王子~!!」