「あ、団長じゃん」
「団長もご一緒にどうですか?」
自分達のリーダーの登場にミロンとテオドールも声を出す。
部下の誘いに騎士団長は頭(カブリ)を振った。
「いや、私はまず王様に今日の警備状況を報告しなければ。また後で来よう」
そしてカシェルダに向き直る。
「カシェルダ、お前が無事で安心したぞ。姫様と共に行方不明になった時は顔から血の気が失せた」
「申し訳ございません、団長」
恭しく頭を下げるカシェルダを見て騎士団長は苦笑する。
「ん~……毎度言っているが“父上”と呼んでくれ。お前は私の息子なのだから」
「……努力致します」
カシェルダは無表情で、それだけ言った。
これまた毎度の答えにちょっぴり呆れてから、騎士団長は王族のテーブルへと歩き出す。
が、その前に。
「おお、そうだ。ルカス、お前は先にここで食べてなさい」
自分の背後にいたルカスという青年をカシェルダの向かい側に座らせた。



