騎士として、安全を確認するため城内の見回りをしつつミロンは友人を探していた。
「テオ、どこに行ったのかな?さっきまで大広間にいたのにさ」
黒髪をかき上げ「うーむ」と唸る。
同期に騎士となり「盾仲間」として友情を誓い合った親友テオドール。
クソがつくほど真面目だが、おバカな熱血漢なのでほっとくとどこに突き進むかわからないから心配だ。
「全く…王様にあんな課題出されちゃってさ。ホントに大丈夫なのかな?」
どちらかと言えば女顔のミロン。
彼はその愛らしい顔をしかめてブツブツ独り言をこぼしながら、ある部屋の前を通りかかった。
「あれ?」
扉が開いていたそこは図書室。
誰かいるのかと覗き込んだら、探していた人物を発見した。
「テオ!ここにいたのか」
「ん?ああ、ミロンですか」
気づいたテオドールが顔を上げた。
彼は椅子に座っており、目の前の木の長テーブルにはぶ厚い本が何冊も積み上がっている。



