「気休めにとハシーシュを持ってきたのが、ゾバイダ王妃様の侍女なのです。普通、自分の息子の婚約者に危険なハシーシュを勧めますか?」
「何か、企みがあると…?」
「わかりません。ですが、姫の護衛官である以上、僕にはあらゆる悪から姫をお護りする義務がございます。見過ごしたくはございません」
(その侍女って……)
何と無く嫌な予感がして、サフィーアはある人物の名前を書いて王妃に代読してもらった。
すると…。
「ご存知でしたか!そうです。ハシーシュを姫に勧めたのは“災厄(ワザワイ)の母”とあだ名される侍女、ダリラです!」



