オマル王の妹ということはシャールカーンの叔母ということ。
「叔母上は父上と母親が同じだから、れっきとした王族だ。周りからはフェトナー姫と呼ばれることもある」
正義感が強く曲がったことが大嫌いな性格の彼女は、腹黒いゾバイダ王妃と正面から渡り合える貴重な人間だ。
やろうと思えば、王の妹としての権力を最大限に発揮して王妃達を締め上げることもできる。
王妃達にとっては恐ろしい存在だが、シャールカーンは好ましく思っていた。
「そのフェトナー姫から生まれたのが、ノーズハトゥザマーンだ」
(そっか!いとこだもんね!)
ポンと手を打つサフィーア。
「叔母上と違ってノーズハトゥの性格は父親似だから、一緒にいても親子には思えないだろうな」
苦笑するシャールカーンを見つめながら、サフィーアはふと考えた。
(ということは、ノーズハトゥ様はお姫様?)



