砂漠の夜の幻想奇談



(ダハナシュ!?いつの間に!)


「なに驚いてんだ?さっきからいたぜ?」

驚いているサフィーアの頬をムニッとつまみながらレヴァンが笑う。

すると…。


「気安く触るな」

レヴァンとサフィーアの間に不機嫌なシャールカーンが割り込んだ。

「は?触るなとか、お前何様なわけ?」

自分とたいして歳の変わらないシャールカーンに命令され、ピキッときた西の王子。

サフィーアを引き寄せながらレヴァンに負けじとシャールカーンも言い返す。

「何様って、この国の王子様だけど何か?」

「はあ!?どこの国だか知らねーが、それがどうした!オレだって王子だぜ?」

「こらこら。なに変なとこで張り合ってんですか。見苦しいからやめなさい」

年上エリアスの仲裁で、東西の王子がしゅんとなる。