砂漠の夜の幻想奇談


「俺のことが?本当に?本当に好きなのか?」

どちらかと言うと嫌われていると思っていたシャールカーン。

信じられないものを見るような目で見つめてくる。


(しつこいシャール!!本当よ!好きって気づいちゃったんだもの!)


サフィーアは口を尖らせながら筆を滑らせた。

書いた文章は「私は嘘つきじゃない」だ。

「嘘つきじゃない…?素直に“愛してる”って書いてくれればいいのに」


(なっ!?)


さらに頬が紅潮した瞬間、シャールカーンがサフィーアを引き寄せた。

そして、彼女の自分に対する恋情を確かめるように口づける。

驚きはしたものの、サフィーアは目を閉じてシャールカーンを受け入れた。

その従順な態度を見て、クスリと笑う。