それから、瞬く間に数日が過ぎ去り、気が付けばラマダーンの時期は終了していた。
成り行きでずっとドニヤの部屋を占領していたシャールカーンだったが、ようやく自室へ移り落ち着いて傷の治療に専念している。
もちろんカシェルダとの決闘はお預け状態だ。
「で?奴らの身元は?」
寝台に座ったままカシェルダに問う。
「バラバラだった。どうやらその辺のゴロツキを集めただけらしい」
「共通点はなし、か…。上手いやり方だ」
サフィーアを襲いに来た六人の身元をカシェルダに調べさせたが、彼らを雇った依頼主はわからなかった。
「取り逃がした奴の方は?何かわかったか?」
「いや…。そいつに関しては全くの謎だ。本当に見たのか?」
「ああ。サフィーアも証言しているよ」
自信ありげに言ってから横にいるサフィーアを見つめる。
同意を求められ、サフィーアは「うん!」と頷いた。



