砂漠の夜の幻想奇談


暗闇の中、囲まれそうになったその時。


「はぁああ!!」


咆哮を上げながらカシェルダが突っ込んできた。

「ぐあっ!!」

一人の背中を切り付け、シャールカーンと背中合わせに合流する。

「カシェルダ!?サフィーアはどうしたんだ!?」

「姫にはドニヤのもとへ行くよう伝えた!それより、お前一人で六人はきついだろ?」

「助けに来たと…?」

互いの背中をくっつけ、敵に切っ先を向ける二人。

「今は手を組む時だ。お前に俺の背中を預ける」

「……わかったよ」


一日一回必ず決闘をしていた二人が協力する。

互いの実力は承知の上。

怖いものはない。


「行くぞ!!」

「言われなくとも!」


月明かりに三日月刀がキラリと光った。