砂漠の夜の幻想奇談



(な、なんでシャールがここに…!?)


呆気に取られていると、シャールカーンが寝台に近寄ってきた。

「驚いてるね。今の君の気持ちを当ててあげようか?」

サフィーアの顔を覗き込みながら寝台に腰かける。


「“なんでシャールがここにいるの?”だろ?当たり?」


静寂に漂う甘い声。

目と目が合い、ドキリと胸が鳴る。


(あ、当たり…)


カシェルダにも言われたが、やはり自分はわかりやすいのだろうか、と少し気落ちするサフィーア。

「フフッ、その顔は当たりかな。拗ねないでくれ。可愛いから」


(かっ、可愛い…!?)


なぜだろう。

初めて出会った時にも似たような誉め言葉を聞いたが、あまり心揺さ振られはしなかった。

しかし今は…。