一日は早いもの。
夜になり、就寝前のひと時。
卓上にあるランプの小さな灯を囲み、サフィーアはドニヤと談笑していた。
(それでね、お菓子を食べたのはシャールには内緒ねって!)
昼間、まだラマダーンの時期なのに、サフィーアと一緒に氷菓子を間食をしてしまったカンマカーン。
兄上には内緒ですよと耳打ちされたことを紙に書いてドニヤに伝える。
もちろんドニヤは文字が読めないのでサフィーアの隣にはカシェルダが控えていた。
彼は女子二人の会話に交ざるつもりはないらしく、もっぱら代読に努めている。
「カンマカーン王子はラマダーン中、いつもそうなんですよ。我慢できずに間食してしまうんです」
苦笑するドニヤ。
サフィーアはサラサラと紙に疑問を書き付けた。



