「なんでしたっけ?確か~…愛撫が上手いギリシア女でしたっけ?」
「違う!上手いにこしたことはないが、そこじゃない」
「ええ…じゃあ…あれだ!キスが上手いエジプト美女!」
「バカが。そんな低レベルな条件ではない」
シャールカーンはフンッと鼻を鳴らしながらズバリ言った。
「俺よりも美人な女だ!」
このシャールカーン王子は、オマル王の妻の中でも一二を争うくらい綺麗な女性を母に持つ。
父王よりも母親に似た彼は女のように美しい。
けれど美しい外見とは異なり、中身は軍事活動を好む戦闘家だ。
この前も父王の代わりにペルシャの方へ軍事遠征に行ったばかりだ。
「シンプルな条件だが、これがなかなか難しいらしい。母上以外、まだ当てはまる女を見たことがない」
「…それ、めちゃめちゃハイレベルじゃないですか…?」



