長男ダウールマカーン。
次男シャールカーン。
三男カンマカーン。
それぞれ母親が異なるため、彼らは異母兄弟。
皆、王子で喜ばしいことだが、その分王位継承争いが凄まじいことになりそうだ。
現に長男のダウールマカーンが数年以上前から行方不明である。
これは王位継承権第一位であった彼を妬んだ次男か三男の仕業ではないか、と市民達は考えていた。
自分が王になるためなら兄でさえ抹殺する。
果たして、次男シャールカーンと三男カンマカーンはそんな卑劣な王子なのだろうか。
「シャールカーン王子、いい加減に結婚して下さいよ!」
「うるさいね、トルカシュ。お前に言われると、うっかり腰から刃を抜きそうになる」
自室でゆっくりと寛いでいた、金髪に白皙の肌を持つ美青年シャールカーン。
彼は馴れ馴れしい従者のトルカシュに向かって流し目を送った。
「お前だって知っているだろう?俺が望む妻の条件」



