和やかな宴も終わり自室に戻ったサフィーアは、就寝用のゆったりとした衣服に着替えてから糸紡ぎの作業を再開させた。
隣にはドニヤ。
部屋の外ではおそらくカシェルダが待機しているだろう。
「サフィーア様、カンマカーン王子はいかがでしたか?こう言ってはなんですが、とても可愛らしい方でしょう?」
可愛らしいという表現に激しく同意なのか、サフィーアは力をこめて頷いた。
「とても良い方なんですよ。優しいですし、私達臣下にも気さくに接して下さいます。きっとサフィーア様もすぐ仲良くなられますよ。あっ、シャールカーン王子がヤキモチ焼かない程度にお付き合い下さいませね」
声を立てずに笑うサフィーアを見てドニヤも笑顔になる。
しかしハッとしたかと思うと、彼女は声を低めて言った。



