魔神と契約をしてから一年ほど経った頃、臨月を迎えた王妃様は可愛らしい女児を出産した。
赤子が産声を上げた時、突如王宮の窓という窓が全て開き王子達を飲み込んだ。
それきり、十二人の王子達の行方を知る者は誰もいない。
「今では、後悔しているのです!私は…貴女が欲しかったあまり、取り返しのつかないことを…!」
涙を流す王妃様にカシェルダは難しい表情をした。
「そのようなことが…」
通りで古参の使用人が黙るわけだ。
「私が生まれたから…兄上達は…」
サフィーアは愕然とした。
まさか自分の出生にそのような代償があったとは。
けれど、ここで嘆き悲しんでも仕方がない。
サフィーアは前向きに考え、自分の意見を口にした。



