「ちょっと!そこの掃除女」
ベールの女性と目が合ったサフィーア。
(え…?掃除女?)
「中へ荷物を運びたいの。手伝ってちょうだい」
サフィーアは目をパチクリさせた。
(掃除女って…私のこと…!?)
「ほら!早く!お待たせして太守様のご機嫌を損なったらアンタのせいだからね!」
サフィーアは腕を掴まれ、荷物運びへ無理矢理駆り出された。
抱えていた羊毛を庭の隅に放置し、他の女奴隷らと共に櫃を持ち上げる。
(おっ、重い!!)
腕が千切れそうだったが、一人増えたことでなんとか地面を離れた。
彼女達は短い休憩を挟みつつも、主人の望み通り、シャールカーンが待つ広間へと無事に櫃を運び込むことができたのだった。



