砂漠の夜の幻想奇談


でも、どうやって。

その問題が頭を悩ませる。


(ああ~でも下手に会ったら、今度こそ監禁されるかもしれない…)


なんてシャレにならないことを思いつつ、食事を終わらせる。

かなり空腹だったため、食べ終わるのは早かった。

デザートの爽やかなシャーベットが美味しかったなと心の中で感想を呟いていると、老人は次に湯浴みを促した。


「風呂を用意させたから、入っておいでなさい」

「はい。ありがとうございます」


サフィーアは浴場(ハンマーム)まで案内され、流し女(メ)に手伝ってもらいながら風呂に浸かった。

流し女は浴場専用の召使だ。

身体を洗ってくれたり流してくれたり、時にはマッサージもしてくれる。


(気持ちいい…)


すっかりリラックスしたサフィーア。

このひとっ風呂で砂漠の旅の疲れが吹き飛んだ。