校長先生の話が終わり、みんな教室へ戻ったころにはもう帰りのHRが終わっている時間。

私は相変わらずアッカと話をしていた。

先生方は集会後の軽い会議で帰りのHRにはすぐに来ない。

それさえなければ早く帰れるのにい!

校長先生話長すぎい!

「アッカ〜!校長先生の話のせいで禿げそう....。」
「わかるわ。それ。てか..」

アッカがため息混じりに続ける。

「カフェが混む時間帯に突入したね…。」
「あ...。」

時計を見ると1時を指していた。

「少し時間ずらして行こっか。今は多分、学生で混む気がする...。」
「あー、うちらの学校だけじゃないしね〜」
「そそ。」

そして、先生が教室にイン。

「帰りのHR始めっぞー!」

ガタガタッ..

みんな席について早く帰りたいがため静かに。

「明日から夏休みだ。だがしかし!勉強を怠るなあ。そして、事故には気をつけるように。1週間後には成績表も家に届くぞ。みんな心しておくように!じゃっ!おわり!号令!」

先生の一言で日直が
「きりーつ!!れい!!」
というと、待ってたかのようにクラスメイトが
「「「さよーならー」」」
といい、一目散に帰っていく。

私のところにアッカが珍しく来て
「私達も帰ろっか。」
あぁ、最後まで残ると捕まるもんなぁ...。
「うん!帰ろっ!」
と、先生に捕まらぬように颯爽と帰った。