次の日。

「アッカおはよぉ。」

あの後泣きながら家に帰った。
お母さんは運よく仕事でいなかった。
だから思いっきり泣いた。
泣いて泣いて泣きまくった。
おかげで目がうさぎのように真っ赤に。
それでもお母さんを心配させないようにいつも通り学校へ向かった。

だから、今の私の顔は最悪だろう。

「杏?!その顔どしたの?!目!!目!!」

案の定アッカはすごく驚いていた。

「まあ、ちょっとね。」
「ちょっとっていう顔じゃないよ!ちょっとこっちきて!!」

私はアッカに連れられて人気のない廊下へ連れていかれた。

「瞬君となんかあった??」
ド直球にアッカが聞いてきた。
私は素直に話すことにした。

寿命が縮んでしまったこと。
瞬君をこれ以上悲しませないように別れたこと。
アッカは一つ一つに頷きながら聞いてくれた。
「そうだったんだね。話してくれてありがとう。」
「黙っててごめんね。」
「ううん。辛かったよね...。」
アッカの優しさで枯れたはずの涙がまた溢れてくる。
「そんなに泣いたら教室戻れなくなるよー??」
「ふぇっ...だってぇ〜...」
「もう、よしよし。」
泣きじゃくる私の頭をアッカが優しくぽんぽんと撫でてくれた。
本当にいい友達をもったなって思う。
1時間目を2人でサボって2時間目から授業に出た。