私が向かった先は。
「・・ったく。帰りが遅いと思って、
GPSで調べたら、こんなところにいた」
そう言って溜息をついたのは。
もう、お分かりになっただろうか?
「お兄ちゃん、家まで送って」
そう、私の兄、東吾だ。
成人してから別々に住み始めたが、東吾は、私のマンションの
隣のマンションに住んでいる。
兄であり、親代わりでもある東吾が、一人暮らしを始める条件が、
近くに住むこと、だった。
シスコンと言われようが、親代わりである以上、そこは譲らなかった。
成人した今でも、私が心配でしょうがないらしく、
連絡していないときは、こうやって、私を探しに来る。
普段は、厄介だと思う事もあるが、
こういう時は、兄に感謝したいくらいだ。
「連絡くらいしろよ。・・・大泉社長と一緒だったんですね。
それなら、迎えになんか来なかったのに・・・
って言うか、何で、ここに龍之介がいるんだよ?」
この奇怪な組み合わせに、東吾は怪訝な顔をした。
「そんな顔すんなよ、前々から言おうと思っていたんだ。
オレは、美織の彼氏だ」
…等々、言ってしまった。
このとんでもないタイミングに。
「・・ったく。帰りが遅いと思って、
GPSで調べたら、こんなところにいた」
そう言って溜息をついたのは。
もう、お分かりになっただろうか?
「お兄ちゃん、家まで送って」
そう、私の兄、東吾だ。
成人してから別々に住み始めたが、東吾は、私のマンションの
隣のマンションに住んでいる。
兄であり、親代わりでもある東吾が、一人暮らしを始める条件が、
近くに住むこと、だった。
シスコンと言われようが、親代わりである以上、そこは譲らなかった。
成人した今でも、私が心配でしょうがないらしく、
連絡していないときは、こうやって、私を探しに来る。
普段は、厄介だと思う事もあるが、
こういう時は、兄に感謝したいくらいだ。
「連絡くらいしろよ。・・・大泉社長と一緒だったんですね。
それなら、迎えになんか来なかったのに・・・
って言うか、何で、ここに龍之介がいるんだよ?」
この奇怪な組み合わせに、東吾は怪訝な顔をした。
「そんな顔すんなよ、前々から言おうと思っていたんだ。
オレは、美織の彼氏だ」
…等々、言ってしまった。
このとんでもないタイミングに。

