シュシュ~番外編①~

・・・そして夜。

仕事を終えた私と大泉社長は、レストランにやってきた。

本当に仕事の話しだったことに安堵し、食事をしながら、

話しを進めていた。


「まぁ、仕事の話しはこれ位です」

「…そうですか、じゃあ、私はそろそろ」


「あ、待って、まだこれからが本題なんですけど」

「・・・はい?」

首を傾げた私の微笑みかけた大泉社長。

・・・その時だった。

突然の携帯の音。私は携帯をマナーモードにするのをすっかり忘れていた。


「すみません、向こうで出てきますね

「はい」

大泉社長の許可を取り、私はそそくさと店の外へ。


「もしもし?」

「…今どこだ?」

「…龍之介さん。あ、今、××レストランです。仕事で」


「…誰とだ?」

「え、あ・・・大泉社長とですけど」

「何?!…今すぐ行く」

「え、あの!」

そこで携帯を切られた。

何をそんなに慌てているのか、私にはわからなかった。

仕事で来ていたのに。