シュシュ~番外編①~

【美織side】

…龍之介と付き合い始めて、そろそろ半年。

それなのに、龍之介は、キス以上の事をしてくれない。


私を大事に思ってくれてるから?

それとも、私に魅力がないから?

後者なら、私は龍之介にとって、彼女と言う事にはならない。

エッチがすべてじゃないのは分かってる。


でも、好きな人になら、触れられたいし、キス以上の事も

したいと思う。

女の私ですらそれなのだから、男の龍之介は、きっともっと、

そうしたいはず・・・

素直に抱いてほしいと言えればいいけど、恥ずかしくて、

言えないし・・・行動に移しても、拒否されたら、凹むし。


「安藤さん、仕事が手につてませんよ」

「…エ?あ、すみません、社長」

私の目に前には、いつの間にか、大泉社長が立っていた。


「悩み事ですか?」

「いえ、・・・そういうわけじゃ」


「今夜は予定は?」

「…いえ、特に」


「仕事の話しですから、付き合ってくださいね」

「あ、はい」

仕事の話しと聞いて、断れるわけもなく。

私は小さく頷いていた。