若干の恐怖の中、車はずっと走り続ける。
…一体、どこまで行くのだろうか?
…と、急に龍之介はどこかに電話を始めた。
「あぁ、さっきはどうも。
さっきキャンセルの電話をしたんですけど、
もう一度、予約し直してもいいですか?…はい、今そちらに。
・・・そうですか、いつもすみません、無理を言って、じゃあ」
そこで電話は終わった。
「・・・どこへ?」
小さな声で尋ねるが、龍之介は返事をしてくれない。
…いつまでそんなに不機嫌なのか?
そう思うと、だんだん腹が立ってきた。
「龍之介さん」
腹が立って、ようやくいつもの調子で、声が出た。
「・・・なんだよ」
相変わらず不機嫌な龍之介は前を向いたままそう言った。
「何でそんなに不機嫌なんですか?」
「美織が悪い」
「…何で私?」
「お前が、あんなエロ社長と手なんか繋いで、仲良く
レストランなんかに入ってきたから、悪い」
「なっ・・・龍之介さんだって、貴子さんと手を繋いでいたじゃないですか?
大体、龍之介さんにそんなに怒られる事も、貴方を不機嫌にする理由も、
私には何一つないんですよ・・・放っておいてください!」
…一体、どこまで行くのだろうか?
…と、急に龍之介はどこかに電話を始めた。
「あぁ、さっきはどうも。
さっきキャンセルの電話をしたんですけど、
もう一度、予約し直してもいいですか?…はい、今そちらに。
・・・そうですか、いつもすみません、無理を言って、じゃあ」
そこで電話は終わった。
「・・・どこへ?」
小さな声で尋ねるが、龍之介は返事をしてくれない。
…いつまでそんなに不機嫌なのか?
そう思うと、だんだん腹が立ってきた。
「龍之介さん」
腹が立って、ようやくいつもの調子で、声が出た。
「・・・なんだよ」
相変わらず不機嫌な龍之介は前を向いたままそう言った。
「何でそんなに不機嫌なんですか?」
「美織が悪い」
「…何で私?」
「お前が、あんなエロ社長と手なんか繋いで、仲良く
レストランなんかに入ってきたから、悪い」
「なっ・・・龍之介さんだって、貴子さんと手を繋いでいたじゃないですか?
大体、龍之介さんにそんなに怒られる事も、貴方を不機嫌にする理由も、
私には何一つないんですよ・・・放っておいてください!」

