シュシュ~番外編①~

【美織side】

目の前には、驚くほどお似合いな、

美男美女のカップル・・・

龍之介さんと、要さんの妹、貴子さん。


手を繋いている光景に、思わず胸がギュッとなった。


やっぱり、何が何でも要さんの誘いを断るべきだった。

そう思わずにはいれらなかった。

…さかのぼる事、1時間前。


突然の龍之介さんからの誘いの電話。

驚きつつも、断る理由もない私は、それにはいと返事をした。

何を着ようかな、お化粧はどうしようかな・・・

待ち合わせ時間は、午後2時。


最初は12時だったが、急用とかで、2時に変更になった。


なんだかウキウキとしながら身支度をしてる自分がおかしくて、

フッと鏡を見て笑ってしまった。


「・・・よしできた」

鏡を見て、ニコッと。

その時だった。突然鳴ったインターホン。

私は何も考えず、ドアを勢いよく開けた。


「…今日は、一段と可愛いな」

「…社、社長?どうしたんですか、こんなところに」

うちのインターホンを鳴らしたのは、要社長だった。