「顔緩ませすぎだぞ、龍之介」
「うるさい」
…東吾の言葉にハッとして、すぐに顔を元に戻した。
「龍之介って、コイバナには無縁の男だけどさ、
もしかして、美織の事、好きなのか?」
ズバリ、核心に触れた東吾。
オレは背中に冷たいものを流しながら、それでも、表情を崩さずに言った。
「ま?!・・・まさか、そんなわけないだろ」
一瞬、声が上ずった。
「なんて声出してんだよ?まあそうだよな。
お前には美織はもったいない・・・」
「?!…このシスコン男め」
「お前だって、なんだかんだ言ったって、薫子ちゃんの事、
過保護すぎるくらい、面倒見てんだろ?
おかげで、オレの恋は、簡単に終わったぞ」
そうボヤく東吾。
そうなのだ、妹の恋を応援するべく、動き、見事、
薫子は、西条社長と上手くいった。
・・・が、そのおかげで、親友の東吾の恋は、
見事に砕け散ったのだが・・・
「それに関しては、何度も謝っただろ?
薫子が幸せになるなら、オレじゃなくてもいいって
そう言ったのは、どこのどいつだ?」
バックミラーに映る東吾の目を睨んだ。
「うるさい」
…東吾の言葉にハッとして、すぐに顔を元に戻した。
「龍之介って、コイバナには無縁の男だけどさ、
もしかして、美織の事、好きなのか?」
ズバリ、核心に触れた東吾。
オレは背中に冷たいものを流しながら、それでも、表情を崩さずに言った。
「ま?!・・・まさか、そんなわけないだろ」
一瞬、声が上ずった。
「なんて声出してんだよ?まあそうだよな。
お前には美織はもったいない・・・」
「?!…このシスコン男め」
「お前だって、なんだかんだ言ったって、薫子ちゃんの事、
過保護すぎるくらい、面倒見てんだろ?
おかげで、オレの恋は、簡単に終わったぞ」
そうボヤく東吾。
そうなのだ、妹の恋を応援するべく、動き、見事、
薫子は、西条社長と上手くいった。
・・・が、そのおかげで、親友の東吾の恋は、
見事に砕け散ったのだが・・・
「それに関しては、何度も謝っただろ?
薫子が幸せになるなら、オレじゃなくてもいいって
そう言ったのは、どこのどいつだ?」
バックミラーに映る東吾の目を睨んだ。

