あれから1週間―――



幸い命に別状は無かったものの
いまだに亜衣の意識は戻らない


あれだけ熱の入っていた練習に上の空の海衣に
顧問は大会まで部活に出ず病院に通うことを許可した



静かな病室でまだ温かさを保った手を
冷たくならない様に握っていた

授業が終わった後すぐに来て
面会時間が終わるまでずっと

毎日 毎日 握っていた――