『ねぇ、和人。あの日、走ってきてくれた和人はとてもかっこよかったし、ロマンチックだったんだよ♪晴れの日が嫌いな理由が、全くわかんなくなったよぉ。』 絢芽姫が言った。 『どうして?びしょ濡れだったのに(笑)』 俺が笑うと、 『今すぐに、あたしについてきて!』 そう言って、傘も持たせてくれずに俺を外に呼び出した。 そう…。あの、初めて絢芽姫を見た川のほとりに。 『知ってた?和人♪』 絢芽姫は嬉しそうに聞いた。