『これで良いのかよ?お前は佐倉の事、諦められたのか??地位が違うってだけのことで、好きな気持ち抑えちまうのかよ!』 俺は幸樹に聞いた。 『仕方ねぇーだろ…俺は父には逆らえないし、絢芽姫にも逆らえない。成美の事は、諦めるしかないんだよ!!』 幸樹は寂しそうな顔をした。 『な……なら、それが幸樹の出したこたえなら、俺は絢芽を連れていく!』 そう言って、俺は絢芽姫の手を引き、川のほとりまで走った。