それでも傘を持たずに、幸樹の城まで走った。 そして、扉をあけた。 『幸樹!絢芽!』 俺が叫ぶと、 『どうして隣の国の和人王子が、いきなり入ってくるのです!』 幸樹の父(隣の国の王様)に、怒鳴られた。 『ちょっと待ってくれ!』 幸樹が王様に言ってくれて、 『わかった。』 王様は了承してくれた。 『なに?』 幸樹は俺に聞く。