『もし…もしも俺が、絢芽の事を好きだ!と言ったら、絢芽はどうするんだ??もしも…』 俺が言うと、 『もう……遅いよ(笑)幸樹王子の城で明日、式を挙げるの。あ…!ごめん。もう帰らないと(笑)明日、寝坊したら、大変だしねぇ♪じゃあ、さようなら……。』 そう言って、かけて行ってしまった。 昼間に涙を拭っていた白いハンカチを、落とした事にも気付かずに。 俺は、その白いハンカチを拾いに行き、キューッと胸がしめつけられるのを必死に抑えながら、部屋に戻った。