それを聞いて、俺はびっくりした。 『幸樹の事は知ってる。俺は、幸樹とは幼なじみなんだ。けれど、幸樹が結婚することは知らなかった。でも……ずっと前から、俺の事をって…?どういうこと?』 俺が戸惑いながらきくと、 『昔から、幸樹王子があたしのフィアンセだって決められてたの。だから、和人の事も幸樹王子からよく聞かされてた。だから今日、ここであなたに会えたら、気持ちだけは伝えようと思った。』 そう絢芽姫は言った。