幕が上がった。 ★【RAINYプリンスと絢芽姫】★★ 月明かりが窓から差し込む部屋で、俺は1人こじゃれたベッドに横になっている。 俺は、自分が王子にならなければなけない理由を、まだ納得出来ないでいるのだ。 『王子!!和人王子!!』 誰かが窓の外から、俺の名前を呼んでいる。 窓を開けて覗くと、今日の昼間に川のほとりで1人泣いていた女の子だった。