「蘭蘭蘭~!!!」 私は慌てて蘭の元に駆け寄り、今の経緯を全て話した。 「あら、そうなの?楽しんでおいで」 と真顔で言われてしまった。 「これってデートなの?」 「世間一般的に言えばそうなんじゃない?あ、そうだ。あいつに言ってみなさい。このこと」 蘭の口角が意地悪くにんまりと上がったのを私は見逃さなかった。 「な。なに考えて…」