「結菜のそれ、キスマークでしょ?」 結人に言われ、私はダッシュで洗面台へと向かう。 見ると、そこには赤っぽく虫に刺されたような跡がある。 これが、キスマーク…? 「ま~怜兄も馬鹿だよなぁ」 いつの間にか後ろにいた結人がにやにやしながら私を見ている。 「結人は怜の考えていることわかるの?」