彼はそのまま私の家から出て行った。 何が起こったのかわからず、私はその場に呆然と立ち尽くす。 さっき怜の唇を感じた首筋に手をやる。 彼の考えていること、思っていること、なんもわからない。 長年一緒にいてきたのに、どうして? その時、玄関の扉が再び開いた―