「ごめん人違いだよ。あれ?もしかして友達とはぐれたの?」 見ると爽やかに笑う大学生ぐらいのお兄さんが。 「はい…ちょっとはぐれちゃったみたいで」 「一緒に探すの手伝おうか?」 えっ!神様!こんな優しいお兄さんがいるんですね! 「はい!お願いします!」 「じゃあ歩きながら話そうか」 するっ…私の肩にお兄さんの手が回ってきた。 うっ、ちょっと馴れ馴れしい… 嫌だと思ったけど怜を探すの手伝ってくれるんだからこれぐらいは我慢… と思ったけれど、なぜか大通りからそれていることに気づく。