走り行く後ろ姿を眺めながら、ちゃんと仲直りしてね、と心の中でつぶやいた。 ―次の日 「結菜ごめんね。お騒がせしました」 私の目の前には手を繋いでいる彼らの姿。 「ううん。よかったよ、仲直りしてくれて」 「いやいや、本当にごめんね」 にこにこ微笑みあう彼らを見て、心がじんわり温まる 「あと怜にもお礼を言っといてほしいんだ」 「怜に?」 「うん、一応ちょっと相談してたんだよね」