扉を開けたのは顔を真っ赤に染めた怜の姿。

「え?怜?なんでそんな顔赤いの?!熱?」


彼の額に手を伸ばした。



ぱんっ...



乾いた音がして手は跳ね除けられた。


「触んな」



その眼は最近よく見る冷たい目で、言い方も吐き捨てるような口調だった。


「ご、ごめん」